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認知機能評価テストを公開しました

■ ツール公開の背景(犬の寿命延伸に伴う課題解決の一助に)
近年の犬の平均寿命は「14.65歳」(※1) と、ここ40年ほどで約2倍( ※2)にもなっています。
獣医療の進歩や飼い主さまの知識向上などに伴い、犬の平均寿命は毎年少しずつ延び続けています。
飼い主さまにとって大切な家族と一緒にいられる期間が延びることは何よりの喜びですが、長寿に伴い認知機能障害のリスクは上昇しています。認知機能障害は根本的な治療法がないため、予防への取り組みや早期発見・早期治療がとても大切です。

しかし、認知機能障害は早期発見がとても難しい病気のひとつです。
初期段階では「歳を取ったから…」と思われがちなささいな変化が多く、また少しずつ進行するため、飼い主さまが“異常”として捉える頃にはかなり進行している場合があります。

毎日一緒に過ごす飼い主さまでも見逃してしまいがちな変化を、当「認知機能評価テスト」によって客観的に評価することで動物病院の受診を促し、認知機能障害の早期発見・早期治療に繋げられればと考えています。

■ 「認知機能評価テスト」について
当テストは、CCDR(Canine Cognitive Dysfunction Rating)に基づいて作成しています。
CCDRはHannah E. Salvin氏らが開発した全13設問で構成される基準で、犬の認知機能障害の評価に用いられます。

いま現在、認知機能障害の可能性が低い場合でも、実際に設問に回答することで「認知機能障害の症状」を知ることができます。

これを日頃の愛犬の行動を観察するときのポイントとして飼い主さまが認識することで、愛犬の異常に気づきやすくなります。

認知機能障害の発症リスクが上昇しはじめる10歳から半年に一度ほど、当テストで愛犬の様子をチェックすることをおすすめします。

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※1 一般社団法人ペットフード協会「2021年(令和3年)全国犬猫飼育実態調査」による

※2 ペットフード工業会(当時)昭和58年の独自調査による