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犬の認知症(認知機能障害)|どんな病気?症状や特徴

犬の認知症(認知機能障害)|どんな病気?症状や特徴

「ずっと元気でそばにいて欲しい」
それは愛犬・愛猫のご家族さま、みんなの願いですよね。
しかし、そこには避けられない「老い」という現実があります。

近年の犬の平均寿命は14.54歳と、40年前とくらべて約2倍にもなっています。
一緒にいられる期間が延びるのはとても嬉しいことですよね。

しかし、その陰で犬の認知症 (認知機能障害) の発症が増えていることを知っていますか?
そもそも「犬も認知症になるの!?」と驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。

愛犬の健康な期間を守ってあげるために、7歳以上のシニア期のワンちゃんと暮らす飼い主さんは、ぜひ犬の認知症(認知機能障害)について知っておきましょう。

 

何歳くらいで発症するの?|犬の認知症

犬の認知症(認知機能障害)は10歳ごろから発症し、12歳頃に急増するといわれています。

大型犬は小型犬よりも加齢スピードがはやいため、8歳ごろから注意が必要です。

 

10歳(大型犬では8歳ごろ)というと「うちのこはまだまだ元気だし、大丈夫!」と思われる飼い主さんが多いかもしれません。

しかし、それが認知症の怖いところです。

 

恐ろしい2つの特徴|犬の認知症

認知症(認知機能障害)には、恐ろしい2つの特徴があります。

ひとつ目の特徴は、“とても気づきにくい”ということです。
特に初期段階では「歳をとったからしょうがないかな?」と思ってしまうほどの、ささいな行動の変化しかみられません。
そして「あれ…?様子がおかしいかも…」と思ったころには症状が進んでいて、夜鳴きや夜間の徘徊、排泄がコントロールしづらくなるなど、既に飼い主さんの生活に支障がではじめているケースも多くみられます。

そしてふたつ目の特徴は、“根本的な治療法がない”ということです。
そのため、まずは犬の認知症について知ること、そしてシニア期を迎えたら早めに予防・対策を行うことが大切です。


主な初期症状は?|犬の認知症

認知症の初期段階では、このような行動の変化がみられることがあります。

  • 表情があまり変わらない
  • ぼーっとする時間が増えた、一点を見つめている
  • 昼間にウトウトしている時間が多い
  • 眠りが浅い、夜中に落ちつかない
  • 目的もなくウロウロと歩きまわる
  • ドアを上手に通れない、壁にぶつかることがある など

認知症のひとつの症状として睡眠障害が起こることがあり、特に日中ウトウトしている時間が多い場合は、夜中に十分な睡眠がとれていない可能性があります。
飼い主さんとワンちゃんが別室で寝ている場合は気づかないことがあるため、夜中の様子も注意深く観察してみましょう。

症状が進んでくると夜鳴き、昼夜逆転、排泄がコントロールできなくなる、また夜鳴きからご近所トラブルに発展するなど、飼い主さんの心身の負担が深刻化することも少なくありません。

 

発症しやすい犬種は?|犬の認知症

一般的に柴犬、秋田犬、甲斐犬などの日本犬が認知症になりやすいと言われています。
ただし日本犬は長寿傾向にあるためそのリスクが高いともいわれています。

認知症は、犬種に関わらず注意が必要な病気です。

 

対策・予防法|犬の認知症

認知症の対策・予防法として、身体の外側(脳への刺激)・内側(栄養補給)両方からさまざまなアプローチができます。

外側からのアプローチとしては、適度な運動、他の犬とのふれあい、飼い主さんとのスキンシップなどが挙げられます。

(具体例)

✅ いつものお散歩コースを変えてみる

疲れやすくなっている場合は短時間でお散歩の回数を増やしてみるのもGood!
ドッグランや公園で他の犬との触れ合いの機会をもつのもおすすめです。

 

✅ 脳トレグッズを取り入れてみる

知育系のおもちゃを買ったり、ペットボトルで手作りしてみる
ネット検索してみると、たくさんアイディアがでてきますよ!

 

✅ 目をみて話しかける、ボディチェックやブラッシングをする

大好きな飼い主さんとのスキンシップも大切な刺激のひとつです。
愛犬が心地よいと思える方法で、ふれあいの時間をつくりましょう。
身体に触れることで、皮膚の異常にも気づきやすくなります。

内側からのアプローチとしては、年齢や体調に合ったフードで基礎的な栄養をしっかり補給すること、また手軽な方法としては、認知機能の健康のためのサプリメントを取り入れることがおすすめです。

 

すでに認知機能障害の初期症状がみられる場合でも、早めに対策に取り組むことで症状の進行を遅らせることにもつながります。

できることから、無理なく生活に取り入れてみてくださいね。

また犬は1年に4歳以上も歳を重ねるといわれています。
半年~1年に一度はかかりつけの動物病院で定期健診を受けるなど、全身の健康チェックもかかさず行いましょう。

 

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※認知機能障害の診断・治療については、かかりつけの動物病院へご相談ください

 

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執筆者:動物看護師 土田