何歳から老犬?体型別の目安と老化のサイン|健康寿命をのばすためにできること
「愛犬はもう老犬なのかな?」「老犬って何歳からなの?」と気になったことはありませんか?
実は犬の「シニア期に入る年齢」は犬種や体格、個体によって異なります。
この記事では、老犬の年齢目安・老化のサイン・健康寿命をのばす方法について、動物看護師が解説します。
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犬種・体型別:シニア期の年齢目安と年齢早見表
犬の平均寿命は12〜15歳ほどですが、体格によって老化のスピードには差があります。
目安としては次のとおりです。
小型犬(チワワ・トイプードル・ダックスフンドなど)
10歳前後からシニア期に入ることが多いです。
比較的長寿の傾向があり、寿命が15歳を超えることも少なくありません。
中型犬(柴犬・コーギーなど)
8〜9歳頃からシニア期と考えられます。
中型犬は対格差が大きく、それだけシニア期に入る個体差も大きいのですが、小型犬よりは早めに老化が訪れると思っておきましょう。
※上の表には中型犬も含まれています
大型犬(ゴールデン・ラブラドールなど)
6〜7歳頃から老化が始まることが多く、小型犬や中型犬よりもシニア期が早めに訪れます。
※上の表には中型犬も含まれるため、平均年齢が高めになっています
いずれの犬種も、シニア期を迎える頃に健康診断・食事・生活習慣を見直すことが大切です。
「老い」のサインに気づくポイント
年齢だけでなく、日常生活のちょっとした変化も老化のサインになることがあります。
✅行動の変化
- 寝ている時間が増えた
- ぼーっとしていることが多い
- 動きがゆっくりになった
- 夜に落ち着かない(眠りが浅い、夜鳴きをするなど)
-
散歩を嫌がるようになった など
✅見た目の変化
- 白髪が目立つようになった
- 目が白っぽく濁る(白内障の可能性)
- 耳が遠くなる
- 毛がぱさぱさしている など
これらの変化は加齢の自然なサインでもありますが、認知症や病気が隠れている場合もあります。
気になるときは早めに動物病院に相談しましょう。
老犬の「健康寿命」をのばそう
「健康寿命」は、ヒトの介護やケアなどで広まってきている言葉ですが、犬にとっても大切な考えかたなので、ぜひ知っておきましょう。
平均寿命:「生まれてから亡くなるまでの期間」
獣医療やフードの改良など、犬を取り巻く環境の変化にともない、犬の平均寿命は40年前と比べて約2倍にもなっています。
健康寿命:「心身ともに健康に過ごせる期間」
「健康寿命」とは、心身ともに健康に過ごせる期間を指します。
ただ長生きするだけでなく、以下のような「自分らしい生活」を続けられることが大切です。
- 自分の足で歩ける
- 自分の歯で食べられる
- 自分のタイミングで排泄できる
- 痛みなく快適に過ごせる など
「若い頃にできて当たり前だったこと」がほとんどです。
※14.65歳は小型犬・中型犬の場合の健康寿命
犬の平均寿命は年々延びていますが、健康寿命が追いつかず、介護や認知症の負担が増えているのも現実です。
だからこそ、シニアケアで健康寿命をのばすことが大切です。
老犬ケアでできること
老化のサインに気づいたら、健康寿命をのばすためにも日常生活を少しずつシニア仕様に変えていくことが大切です。
- 食事を消化しやすいフードに切り替える
- 不足しがちな栄養をサプリメントで補給する
- 段差や滑りやすい床を改善して足腰を守る
- 定期的な健康診断(早期発見・早期対応)
- スキンシップや声かけで安心感を与える など
まずはできることからでOKです。
ちょっとした工夫が、快適で幸せなシニア期につながります。
まとめ|老犬の年齢目安とサインに気づこう
犬の「老犬(シニア期)」は体型によって異なり、小型犬は10歳前後・中型犬は8〜9歳頃・大型犬は6〜7歳頃が目安*です。
*体調や生活習慣などによって個体差があり、あくまで目安です
「まだ元気だから大丈夫」と思わず、早めのシニアケアを始めてあげましょう。
愛犬の小さな変化に気づき、寄り添ったケアをすることで、シニア期も穏やかで幸せな時間を一緒に過ごすことができます。
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執筆者:土田(トライザ株式会社 動物看護師)