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老犬(シニア犬)健診のメリット|半年に1回以上の健康チェックで愛犬の生活の質を守ろう

目次

愛犬が年齢を重ねてくると、「うちの子もそろそろシニア期かな?」と感じる飼い主さんは多いでしょう。

犬の老化は人間よりも早く、体の変化は気づきにくいこともあります。
しかし、シニア犬にとっての健康管理はとても重要です。

特に半年に1回以上の老犬健診を習慣化することは、愛犬の生活の質(QOL)を守るために欠かせません。

今回は、シニア犬健診のメリットと具体的な内容、さらに定期健診の重要性について詳しく解説します。

 ■ 執筆者
トライザ株式会社 土田(動物看護師)


老犬(シニア犬)健診とは?

**老犬健診(シニア犬健康診断)**とは、シニア期に入った犬の健康状態を総合的にチェックする検査です。

通常の予防接種やワクチン接種と異なり、血液検査や尿検査、心臓や腎臓の機能チェック、体重や体脂肪の測定などを行い、病気の早期発見や生活の質向上を目的としています。

犬の老化は年齢や犬種によって差がありますが、一般的には7歳前後からシニア期とされ、大型犬はやや早く、中型犬・小型犬はやや遅めにシニア期が訪れます。

シニア犬健診は、症状が出る前の段階で異常を発見することができるため、健康寿命を延ばすために非常に重要です。

 

老犬健診のメリット

1. 病気を早期発見できる

老犬になると、心臓病、腎臓病、肝臓病、糖尿病、歯周病、関節疾患などのリスクが高まります。

これらの病気は、初期症状が分かりにくく、飼い主さんが気づいたときには進行している場合があります。

しかし、血液検査や尿検査、画像検査を含むシニア犬健診を定期的に受けることで、病気の兆候を早めに見つけることが可能です。

たとえば、腎臓病は初期段階では元気に見えても血液検査で異常がわかります。

また、心臓病も聴診や心電図、胸部レントゲンで早期発見できれば、薬や生活管理で進行を遅らせることが可能です。

つまり、老犬健診は**「早期発見・早期対応」**のための大きな武器になります。

 

2. 愛犬の生活の質(QOL)を守る

シニア犬になると、関節の痛みや体力低下、消化機能の衰え、歯周病などによって生活の質が低下しやすくなります。

老犬健診を受けることで、こうした変化を把握でき、必要に応じて食事や運動、投薬などで対処することができます。

例えば関節炎が見つかれば、サプリメントや適切な運動で負担を軽減できますし、歯周病が進んでいれば歯科ケアを強化できます。

健診によって痛みや不快感を最小限に抑え、快適に過ごせる環境を整えることができるのです。

 

3. 健康データの蓄積で変化に気づきやすくなる

シニア犬健診では、血液検査、尿検査、体重、体脂肪、心拍数、心電図、レントゲンなどさまざまなデータを記録します。

これを半年に1回以上のペースで行うことで、日々の健康管理の目安となり、些細な体調の変化にも気づきやすくなります。

例えば、血液検査の数値が少しずつ変化している場合、飼い主が普段の食事や運動を見直すきっかけになります。

これにより、病気の進行を早期に抑えることが可能です。

 

4. 飼い主さんの安心につながる

シニア期にはいった愛犬に、「大きな病気が隠れていないか」「どのようなケアをすればいいのか」と不安に感じている飼い主さんも多いのではないでしょうか。

定期的なシニア犬健診では、獣医師と相談しながら愛犬の状態を把握できるため、日々のケアも体調に合わせたプランを組みやすくなります。

「半年に1回以上の老犬健診」を習慣化することで、愛犬の健康維持とともに飼い主さんの心の安心も得られるのです。

 

シニア犬健診で行う主な検査内容

老犬健診では、年齢や犬種に応じてさまざまな検査が行われます。代表的なものは以下の通りです。

  • 血液検査:肝臓、腎臓、血糖値、コレステロール、炎症反応などをチェック
  • 尿検査:腎臓や泌尿器の異常を早期に発見
  • 心臓・呼吸器チェック:聴診、心電図、胸部レントゲン
  • 体重・体脂肪の測定:肥満や筋肉量の低下を確認
  • 関節・運動機能チェック:関節炎や筋力低下の確認
  • 歯・口腔内のチェック:歯周病や口腔トラブルの早期発見
  • 行動のチェック:認知症の早期発見
  • 腹部・内臓の画像診断(必要に応じて)など

これらのデータを半年に1回ほどのペースで蓄積することで、年齢による変化を細かく把握できます。

 

半年に1回以上の健診を推奨する理由

ヒトでは、特にシニア期に入ってから毎年の健診内容も項目が増えたり、シニア健診が推奨されるケースが多くあります。

小型犬は1年間に4歳ずつ、大型犬は1年に7歳(中型犬は体格による)も歳を重ねるため、半年に1回の健康診断が必要なのです。

シニア犬の体調は半年単位でも大きく変化することがます。

症状が現れてから病院に行くよりも、半年に1回以上の定期健診を行うことで、早期発見・早期治療につなげられる可能性が高まります。

老犬の不調の初期症状は「歳をとったから仕方がないかな?」と思いがちな変化が多く、特に認知症などの病気は見逃しやすいため、専門家である獣医師の診察が重要です。

 

健診の費用や流れ

老犬健診の費用は病院や検査内容によって異なりますが、一般的には1万円前後~3万円程度が目安です。血液検査や尿検査、画像診断を含める場合は項目ごとに費用が追加されます。

健診の流れはおおよそ以下の通りです。

  • 問診:食事、運動、生活習慣の確認
  • 身体検査:体重、体温、心拍数、関節や皮膚のチェック
  • 血液・尿検査:内臓機能や代謝の確認
  • 画像検査(必要に応じて):心臓や腹部の状態を確認
  • 診断・相談:異常があれば治療方針や生活改善のアドバイス

症状がある場合は加入しているペット保険の対象になる場合もあるため、確認してみましょう。

また予算がある場合は、獣医師さんや動物看護師さんに事前に相談しておくと安心でしょう。

※検査内容や費用、流れは、動物病院によって異なります。
動物病院によっては、「老犬健診」「シニアドック」などの老犬専用パックがあったり、シニア相談会などのイベントを催していることも。
まずは、かかりつけの動物病院にご相談いただくと良いでしょう。

 

老犬健診のタイミングと注意点

  • 初回健診:シニア期(7歳前後)に入ったら、初回の老犬(シニア犬)健診を受ける
  • 定期健診:半年に1回以上のペースで受ける
  • 体調変化時:元気そうでも、体調に変化があれば追加で検査

健診前に食事内容や水分量、排泄の状態、普段の運動量や行動の変化をメモしておくと、獣医師がより正確に状態を把握できます。

 

まとめ

老犬(シニア犬)健診は、愛犬の健康を守り、生活の質を向上させるために欠かせない習慣です。

半年に1回以上の定期健診を行うことで、病気の早期発見や生活改善の効果を最大化できます。

年齢を重ねた愛犬だからこそ、体調の変化に気づきやすくするために、「定期的な老犬健診・シニア犬健康チェック」を習慣化しましょう。
愛犬が元気に過ごせる毎日を守るために、かかりつけの動物病院で相談してみてくださいね。

 

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執筆者:土田(トライザ株式会社 動物看護師)