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老犬介護に疲れたときに思い出してほしい3つのこと|動物介護士が解説

目次

老犬の介護は、想像以上に大変なものです。

日々の通院や体調管理に加え、排泄の介助、食事の介助、体位変換、夜鳴きの対応…。忙しさで心に余裕がなくなってしまいますよね。

私自身も寝たきりになった愛犬の介護や認知症になった愛犬の介護を7年間続けていたので、介護の大変さはよく分かります。

「いつまで続くんだろう」「もう疲れた、限界」そんな気持ちになってしまうこともあるのではないでしょうか。

でも、それはあなたが真剣に愛犬に向き合っているからこそ生まれる感情です。

だって、途中で続けられなくなってしまう人もいるほど大変な中で、あなたは今も愛犬のそばにいるのですから。

だからこそ、老犬介護に疲れたときに、思い出してほしい大切なことを3つ、お伝えしたいと思います。

 執筆者:高田
【保有資格】
動物介護士、CPD認定 Canine Cognitive Dysfunction(CCD)修了、ペット終活アドバイザー、ホリスティックケア・カウンセラー ほか


老犬介護で疲れたときに思い出してほしい3つのこと

老犬の介護が続くと、どうしても目の前の大変さばかりに意識が向いてしまいます。

しかし、介護に疲れたときほど、一度立ち止まってみてほしいのです。

ここでは、愛犬と向き合う中で忘れてほしくない、大切な3つのことをご紹介します。


①愛犬と過ごせる時間は限られている

残念ながら、愛犬と過ごせる時間は永遠ではありません。

犬の一生は人間よりもはるかに短く、私たちの感覚よりもずっと速いスピードで時間が進んでいます。

老犬介護の毎日は、体力的にも精神的にも負荷が大きく、ときに終わりが見えない不安に襲われることもあるでしょう。

しかし、この介護の時期は、愛犬の生涯における最終段階であり、最期まで一緒に過ごせる貴重な時間でもあります。

排泄の介助、食事の補助、夜中の見守り、通院など、これらすべてのことは、今、愛犬が懸命に生きている証です。

今は大変だと思うかもしれませんが、後から振り返ったとき、それらがとても幸せな時間だったと感じられるでしょう。

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②愛犬はどんなときもずっとそばにいてくれた存在

これまで、愛犬がずっとあなたのそばにいてくれたことを、思い出してみてください。

嬉しいときも、落ち込んだときも、忙しくて余裕がなかったときも、愛犬は何も求めず純粋にあなたを愛し、一緒に過ごしてくれていたはずです。

仕事に疲れて帰った日も、うまくいかずに落ち込んだ日も、愛犬はいつも同じようにあなたを迎えてくれたでしょう。

その存在に、どれだけ救われてきたか、言葉では言い表せないのではないでしょうか。

今は介護が必要になり、以前のように走ったり、感情を表現したりすることが難しくなっているかもしれません。

しかし、たとえ体が思うように動かなくなっても、愛犬があなたに向けている信頼や愛情は、元気だった頃と何ら変わりはないのです。

今、あなたが支えているのは、ずっとあなたを支えてきてくれた、かけがいのない愛犬です。


③愛犬に一番大切なのはあなたの笑顔と愛情

老犬介護をしていると、身も心も疲れてヘトヘトになりますね。

「あれをしなきゃ」「これをしなきゃ」とやることに追われ、愛犬としっかり向き合ったり笑顔で接する余裕がなくなっているのではないでしょうか。

しかし、愛犬にとって何よりも安心できるのは、大好きなあなたの笑顔や優しい声、温もりです。

疲れがたまっていると、つい険しい表情になったり苛立ってしまうこともあるでしょう。

愛犬はそんな変化を敏感に感じ取り、不安になってしまいます。それは、あなたにとっても本意ではありませんよね。

介護はとても大変なものですが、愛犬の介護をさせてもらえる時間はわずかです。

だからこそ、愛犬の残された時間を愛と幸せで包んであげられるよう、心に少しだけでも余裕を作ってあげてください。

あなたが穏やかでいることが、愛犬にとって何よりの安心であり、最高のケアになるのです。

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老犬介護に疲れてしまう6つの理由

老犬の介護に疲れてしまうのには、はっきりとした理由があります。

理由を知ることで、今の状況を冷静に見直すことができ、これからの介護の負担を軽減することに役立ちます。

ここで、老犬介護に疲れてしまう6つの理由を見ておきましょう。


①先が見えない不安が続くから

老犬介護には、「いつまで」というはっきりとした期間がありません。

病気の症状や進行、体調の変化、寿命には個体差があり、この状態がいつまで続くか、この先どうなるのかは誰にも予測することができないものです。

先が見えない不安は常に気を張っている状態が続き、心も体も疲弊してしまいます。


②介護と仕事・生活の両立が難しいから

老犬介護は、日常生活全体に大きく影響することも少なくありません。

数時間おきの体位変換や食事・排泄の介助、頻繁な通院などが増えることで、仕事や家事との両立が難しくなり、時間的にも気持ち的にも余裕がなくなっていきます。


③自分の時間がほとんど取れないから

介護が中心の生活になると、自分のための時間はどうしても後回しになりがちです。

趣味の時間や寝る時間が削られ、十分に休めない状態が続くことで、気力や集中力が低下し、より一層疲れを感じやすくなるという悪循環に陥ってしまいます。


<h3>④医療費・介護費の負担が重なるから</h3>

老犬になると、若い頃に比べて病気にかかりやすくなったり、食事内容を変更したり、何かとお金がかかります。

さらに介護が必要になると、介護用品や介護環境を整えるための備品代なども必要になってきます。

そうした出費が積み重なることで、経済的な不安が生まれ、プレッシャーとなってしまうのです。


⑤夜鳴きや徘徊で睡眠不足になるから

夜鳴きや徘徊、頻繁な排泄対応が続くと、十分な睡眠が取れなくなります。

慢性的な睡眠不足は、判断力や気力の低下を招き、介護疲れを深刻化させてしまうことにつながることも珍しくありません。

実際、私自身も初めて愛犬の介護をしたとき、夜鳴きや夜間対応が続き、心身ともに限界まで追い込まれた経験があります。


⑥相談できる相手がいないから

老犬介護の悩みは、経験した人でなければ理解してもらえないことも少なくありません。

身近に相談できる相手がいない状態が続くと、不安やストレスを一人で抱え込みやすくなります。

その結果、さらに自分を追い詰めてしまうという悪循環が起こってしまうのです。


老犬介護に疲れたときに見直したい3つのポイント

老犬介護に疲れてしまう理由が分かっても、状況が自然に変わるわけではありません。

負担を減らすためには、日々の介護のやり方や体制を見直してみることも大切です。

ここでは、老犬介護に疲れたときに見直す3つのポイントをご紹介します。


①愛犬の体に合った環境を整える

滑りやすい床や段差のある場所、起き上がりにくい寝床、トイレまで遠いなどは転倒やトイレの失敗の原因になりやすいため、愛犬の体に合った環境を整えてあげましょう。

環境が合っていないと、その分介助の対応回数が増えてしまいます。

また、環境を整えることは、愛犬のQOL(生活の質)を高めることにも役立ちます。


②介護用品を積極的に活用する

現在はさまざまな介護用品が販売されているため、積極的に活用するといいでしょう。

たとえば、

  • 体を支える補助ハーネス
  • 歩行を補助するハーネス
  • 防水マット
  • 洗えるペットシーツ
  • 介護ベッド
  • 床ずれ対策用品
  • 水のいらないシャンプー
  • 介助用の器

など、こうした介護用品を取り入れることで、体力的な負担だけでなく、対応にかかる時間も短縮しやすくなります。


③ひとりで抱え込まずに専門家を頼る

ひとりで抱え込まず、獣医師や動物看護師、動物介護士などの専門家を頼りましょう。

老犬介護には正解がなく、判断に迷う場面も少なくありません。

専門家に相談することで、介護の不安や迷い、負担を減らすことができるでしょう。

 

老犬介護によくある質問

ここでは、老犬介護によくある疑問を解決します。

 

Q1.老犬介護がつらくて限界を感じたらどうすればいい?

A. 獣医師や動物看護師、動物介護士など専門家に相談してください。

話すことで気持ちがラクになるのはもちろん、専門家から現実的な対処法をアドバイスしてもらえます。

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Q2.老犬の介護で後悔しないために大切なことは?

A. 日々の変化に気づき、必要な対応を適切に行うことです。

穏やかに接する、少しでも違和感があれば獣医師に相談するなど、難しいことではありません。その都度適切な対応を行うことが、後悔を減らすことにつながります。

 

Q3.一人で老犬介護するのは無理?

A. 一人でも不可能ではありませんが、負担は大きくなるでしょう。

老犬介護は体力的・精神的な負担が蓄積しやすいため、できれば家族や訪問介護サービスなどの協力を得ることをおすすめします。

 

まとめ

「老犬介護に疲れた」と思ってしまうのは、自然なことです。

老犬の介護は、体力的にも精神的にも決して楽なことではありません。

実際、私自身も、当時は十分な知識もなく初めての介護ということもあり、追い込まれたこともあります。

しかしあるとき、「お世話する」のではなく「お世話させてもらえている」と考え方を変えたことで、愛犬の介護に喜びや幸せを感じるようになりました。

また同時に、愛犬の立場になって考えるようにしたら、先回りの介護ができるようになり、介護の負担も減ったものです。

老犬介護は、これまで一緒に過ごしてきてくれた愛犬への、ささやかな恩返しでもあります。

愛犬との限りある時間を、どうか大切にしてくださいね。

 

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