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老犬は過保護くらいがちょうどいい。愛犬に穏やかに暮らしてもらう方法

目次

老犬と暮らしていると、「これって過保護かな?」と思う瞬間があるのではないでしょうか。

周りの人から「過保護すぎるのでは?」と言われて、自分の接し方に自信をなくしてしまう飼い主さんも少なくありません。

しかし、若い頃の愛犬とシニアになった愛犬では、心も体も状態が大きく異なります。

同じ接し方では、老犬にとって不十分になってしまうこともあるのです。

老犬の過保護はダメなのではなく、「過保護の仕方」を間違えなければ問題ありません。

実際、私も高齢の愛犬たちと暮らしていたときは、ちょっとでも気になることがあればすぐ病院、自分ではなかなか買わない高級肉を愛犬たちには選ぶなど、過保護まっしぐらでしたよ!

この記事では、動物介護士の私が、老犬は過保護くらいがちょうどいい理由や、穏やかに暮らしてもらうためにできることを解説します。

 執筆者:高田

【保有資格】
動物介護士、CPD認定 Canine Cognitive Dysfunction(CCD)修了、ホリスティックケア・カウンセラー、ペットフーディスト ほか

 

老犬にとって過保護くらいがちょうどいい理由

若い犬では、過保護すぎる(=甘やかす)と問題行動を引き起こしたり、ストレス耐性が低くなる、わがままになるなど悪影響を及ぼすおそれがあると指摘されています。

しかし、老犬の場合は心身の状態が大きく異なり、同じ過保護でも甘やかしではなく、生活の質(QOL)を維持してあげるための必要な関わりなのです。

 

老犬はサポートが必要になる

老犬には、できなくなってしまったことを補い、困っていることを助ける支えが必要です。

これは、老化によって生じた不自由さをサポートさせてもらうためのケアであり、決して甘やかしではありません。

特に老犬は、視力や聴力の低下、筋力の衰えなどにより、これまで当たり前にできていたことが難しくなっていきます。

そうした変化に合わせて手を差し伸べることは、老犬が自分らしく生活するために欠かせない大切なことです。

 

老犬は不安を感じやすくなる

老犬にとって、安心して過ごせる環境は何よりも重要です。

老犬になると、さまざまな機能の衰えによって、若い頃よりも不安を感じやすくなります。

老犬が不安を抱えたまま過ごすことは、認知機能の低下や体調悪化につながるリスクがあり、見過ごしてよいものではありません。

環境の変化や小さな刺激にも戸惑いやすくなるため、そばに大好きな飼い主さんがいること、声をかけてもらえることが大きな安心につながるのです。

 

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老犬は病気にかかりやすくなる

老犬は、ちょっとしたことが病気につながりやすくなるため、若い頃よりも食事や健康管理に配慮が必要です。

老犬になると、免疫をつくる力・保つ力・調整する力が年齢とともに衰え、体を守る力そのものが少しずつ弱くなっていきます。

さらに、回復力も低下するため、些細な不調でも長引いたり、悪化してしまうことも珍しくありません。

そのため、毎日の生活の中で、無理や負担がかかっていないかを意識してあげることが大切です。

 

老犬は不調や痛みを我慢しがちになる

老犬は、不調や痛みを表に出しにくくなるため、早めに気づいてあげることが大切です。

老化によって体力や表現する力が落ちると、つらさを行動で伝えること自体が難しくなっていきます。

また、慢性的な違和感や痛みには体が慣れてしまい、本人にとっては「いつもの状態」になってしまっていることも少なくありません。

そのため、少しでも違和感を覚えたときは、迷わず動物病院を受診するくらいの意識でちょうどいいでしょう。

 

どこまでOK?注意したい老犬の過保護

老犬の過保護は決して悪いことではありません。

ただし、やり方を間違えると、老犬の心や体に負担をかけてしまうこともあります。

ここでは、注意したい老犬の過保護について見ておきましょう。

 

老犬ができることまでやってしまう

老犬になると、時間はかかっても、自分のペースでできることがまだ残っている場合があります。

それをすべて代わりにやってしまうと、体を動かす機会や「できた」という達成感を奪ってしまうことにつながります。

大切なのは、老犬ができなくなったことは手を貸させてもらい、できることは見守らせてもらうという姿勢です。

もちろん、老犬に無理に自立を求める必要はありません。

ただ、愛犬が自分でやろうとしている気持ちや意志を尊重することも、過保護の形のひとつです。

 

「かわいそう」という気持ちで必要な治療を避ける

老犬になると、通院や検査、治療そのものが負担に見えてしまい、「かわいそうだからやめておこう」と感じる場面も増えてきますね。

その気持ちは自然なものですが、治療を避けることが、必ずしも老犬のためになるとは限りません。

老犬は不調や痛みを我慢してしまうことが多いため、適切なケアや治療を受けることで、苦痛や不安が軽くなるケースもあります。

大切なのは、「かわいそうだから何もしない」ではなく、愛犬の負担を減らすために何が一番よいかを考える視点です。

考えてみてください。つらさを抱えたままずっと過ごすことと、適切な治療を受けて少しでも楽になること、どちらが愛犬のためになるでしょうか。

老犬にとっての過保護とは、守らせてもらうことだけでなく、必要な選択をさせてもらうことでもあるのです。

 

老犬に穏やかに暮らしてもらうために大切なこと

老犬との暮らしは、若い頃とは異なり、愛犬への愛情がより深まっていく時間でもあります。

そして、願うのは、愛犬にできるだけ穏やかな日々を過ごしてもらいたいということではないでしょうか。

ここでは、老犬の負担を減らし、安心して暮らしてもらうために大切なことをまとめました。

 

正解は犬ごとに違う

老犬との暮らしで、誰にでもあてはまる正解はありません。

年齢や状態、性格、これまでの生活環境など、その老犬によって心地よい距離感や必要なサポートは大きく異なります。

「一般的に正しい」「こうあるべき」ではなく、愛犬に合っているかどうかを考えてあげることが大切です。

 

「今」の愛犬を基準にする

老犬と向き合うときは、若い頃の姿や、できていた頃の記憶と比べすぎないようにしましょう。

老犬になると、できないことが増えていくのは自然なことです。

大切なのは過去と比べることではなく、今の愛犬が何を必要としているか、何に負担を感じているかを基準に考えることです。

 

「できないこと」より「できていること」に目を向ける

老犬になると、どうしてもできないことに目が向きがちですが、できていることに目を向けることが大切です。

たとえば、ゆっくりでも歩けた、ごはんを食べられた、そばに来てくれた、そんな小さな「できている」ことを、素直に喜びましょう。

 

感情をぶつけずに穏やかに接する

愛犬の変化に不安や戸惑いを感じると、つい感情が先に出てしまうこともあるでしょう。

老犬は飼い主の気持ちを敏感に感じ取り、不安や苛立ちは言葉にしなくても伝わってしまいます。

だからこそ、優しく穏やかな気持ちで向き合うことが大切です。それだけで、愛犬の大きな安心につながるでしょう。

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先延ばしにしない

老犬との時間は、思っている以上にあっという間に過ぎていきます。

体調の変化への対応だけでなく、日々の関わりや環境づくり、食事内容の見直しなど、

つい、「いつかやろう」「もう少し後でいいかな」と先延ばしにしてしまいがちですが、老犬と過ごせる時間には、限りがあります。

だからこそ、今できることを、今やることが大切です。

 

1日1日を大切に過ごす

当たり前に思える日常は、老犬との暮らしでは決して当たり前のことではありません。

一緒に目を覚ますこと、声をかけること、同じ時間をすごすことなど、そのひとつひとつがかけがえのない時間です。

特別なことをする必要はなく、ただそばにいて同じ時間を過ごすこと。それだけで、老犬にとって幸せな時間になります。

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まとめ

老犬は、過保護くらいがちょうどいい存在です。

それは何でもしてあげることではなく、愛犬の変化を受け止め、今の愛犬の状態に合ったサポートをさせてもらうこと。

ときには、何が正解か分からず、不安になることもあるかもしれません。

ですが、正解はいつも目の前にいる愛犬が教えてくれます。

犬は人間の何倍も速いスピードでその犬生を駆け抜けていきます。

だからこそ、今そばにいるこの時間を大切にしながら、愛犬に穏やかな日々を過ごしてもらってくださいね。

 

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