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老犬の気持ちが知りたい飼い主さま必見!愛犬の気持ちを理解するポイント

目次

愛犬が老犬になると、ふと「何を考えているのだろう」「幸せだろうか」と気持ちを知りたいと思うことがよくありますよね。

実際、私は4匹の高齢の愛犬と暮らしていましたが、言葉が話せたらどんなに良いかといつも思っていました。

特に老犬になると、体も心も変化するため、それまでとは違った反応に戸惑ってしまうこともあるでしょう。

そこでこの記事では動物介護士の私が、老犬の気持ちを知りたい飼い主さんのために、愛犬の気持ちを理解するポイントを解説します。

老犬に穏やかな日々を過ごしてもらうためにできることもご紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

 ■執筆者保有資格

動物介護士、ホリスティックケア・カウンセラー、ペットフーディスト ほか

 

老犬の気持ちを知るために理解しておくべきこと

老犬の気持ちを知りたいと思ったら、まず心と体の変化を知ってあげることが大切です。

これらを理解することで、愛犬の「いつもと違う」を見逃さず、気持ちを読み取りやすくなるでしょう。

 

加齢による心と体の変化

人間同様に、犬も加齢とともに体や心にさまざまな変化が現れます。

筋力や関節の衰えで動きが鈍くなったり、視力や聴力が低下して反応が遅くなったりすることもあります。

また、疲れやすくなったり、睡眠時間が長くなるのも老犬の特徴です。

実際、私の愛犬たちは高齢になればなるほどインターホンに反応しなくなったり、私の帰宅に気づかずに寝ているということもありました。

加齢に伴うこうした変化は、自然な老化現象であり、特別異常なことではありません。

たとえば散歩に行きたがらない日があるときは、単なるわがままではなく、関節の痛みや体の疲れが関係していることがあります。

老犬は加齢による変化があることをわかってあげることが、愛犬の気持ちを知る第一歩なのです。

犬の老化のサインについては、以下の記事もチェックしてみてくださいね⇩

 動物介護士解説|犬の老化のサインを見逃さないで!7歳をすぎたら要注意

 

行動に現れる変化

老犬になると、これまでとは違う行動が見られることもあります。

好きだった遊びに興味を示さなくなったり、食事への関心が薄れたり、若い頃にできていたことができなくなったりすることもあるでしょう。

さらに、飼い主さんの呼びかけなどに反応が鈍くなるのも老犬の特徴です。

また、加齢に伴って認知機能が低下すると、記憶力や判断力、空間認識力の衰えが行動に現れることもあります。

たとえば、夜に活発になる、トイレの失敗が増える、同じ場所をぐるぐる回る、夜鳴きをするなどの行動はその一環です。

犬は10歳を過ぎた頃から認知症を発症しやすくなり、その発症リスクは1歳年を取るごとに52〜70%上がると報告されています。(※1)

老犬の行動の背景には、体の衰えだけではなく、不安や混乱などが隠れていることもあるため、単なる問題行動ではなく気持ちのサインとして受け止めてあげることが大切です。

犬の認知症については、以下の記事をご覧ください⇩

 動物介護士が解説|犬の認知症の症状は?予防や対策方法
 動物介護士が解説|犬の認知症を治すことはできる?治療法やできるサポート

 

老犬の気持ちが知りたい!愛犬の気持ちを理解するポイント

老犬の気持ちが知りたいと思っても、犬は言葉を話すことはできません。

しかし、その代わりに行動や表情、鳴き声、しっぽや耳の動きなど、さまざまなサインで気持ちを伝えてくれているのです。

ここでは、老犬の気持ちを理解するためのポイントを見ていきましょう。

 

行動から気持ちを読み取る

普段と比べて歩きたがらない、食事を残す、遊びたがらないなどの行動が見られたときは、疲れや体調不良のサインであることがあります。

また、落ち着きなく部屋を歩き回るといった行動は、不安を表していることも少なくありません。

老犬の落ち着きがない行動については、こちらの記事も参考にしてください⇩

 動物介護士が解説|老犬がぐるぐる回るときはどうしたらいい?止めるのはダメ!
 動物介護士が解説|老犬が徘徊する理由は?考えられる原因や対策法

 

表情から気持ちを読み取る

犬は目や口の動きで感情を表現することが確認されています。(※2)

大きく見開いた目は不安やストレス、凝視しているときは緊張や不快感、やわらかな目はリラックスしている状態である可能性があります。

また、軽く開いた口はリラックス、固く閉じた口は不安や緊張など、表情からも気持ちを読み取ることができるのです。

老犬の場合、加齢による皮膚のたるみや表情筋の衰えで表情がわかりにくくなりますが、表情が乏しいからといって無関心とは限りません。

 

鳴き声や声のトーンから気持ちを読み取る

犬の鳴き声や声のトーンも、気持ちを読み取る手段のひとつです。

高い声や甘えるような声は安心や要求を表していることが多く、低い声は不安や警戒を表すことが多いとの報告されています。(※3)

ただ、老犬は加齢によって声帯筋の衰えや体力の低下が起こるため、声量が小さくなったり鳴き方が控えめになることも少なくありません。

また、抑揚のない単調な声で鳴く場合は、認知症の可能性もあるので注意が必要です。

 

しっぽから気持ちを読み取る

しっぽの動きからも、犬の気持ちを知ることができます。

しっぽを大きく振っているときは喜びや安心、下がっているときは不安や恐怖を表しているサインです。

とは言え、老犬は筋力や感覚の低下によって動きが控えめになることがあります。

実際に私の愛犬も高齢になってからしっぽを振ってくれることはほとんどなく、いつも下がっていました。

そのため、行動、表情、声、しっぽの動きといった複数のサインを総合的に判断して、愛犬の気持ちを読み取ってあげることが大切です。

 

飼い主さんが老犬のためにしてあげられること

老犬は、さまざまな変化が起こります。それは老犬自身も戸惑うことです。

これまでずっと寄り添ってくれた愛犬に感謝の気持ちを込め、今度は飼い主さんが愛犬をサポートしてあげましょう。

ここでは、老犬の安心や生活の質を保つために飼い主さんができることをご紹介します。

 

小さな変化に気づいてあげる

老犬になると、若い頃のようにわかりやすい気持ちの表現が少なくなります。

だからこそ、日頃から愛犬をよく観察し、小さな変化に気づいてあげることが大切です。

老犬からのサインは体調不良や体の違和感を知らせている場合もあります。

小さな変化に気づくことは病気の早期発見や早期治療にもつながるため、愛犬からのサインを見逃さないようにしてあげましょう。

 

予測可能な生活を提供してあげる

老犬は不安やストレスを強く感じるようになるため、環境の変化などが苦手になります。

食事や散歩など、老犬が予測できるような生活リズムを保ってあげることが大切です。

規則正しい生活は、体だけでなく心の安定にもつながります。

犬の昼夜逆転については、以下の記事もチェックしてみてくださいね⇩

 犬が昼夜逆転するのはなぜ?考えられる原因や治す方法を解説

 

愛情をしっかり伝えてあげる

老犬は関心が薄くなったり反応が鈍くなったり、表情が乏しくなったりします。

しかし、いくつになっても飼い主さんを好きな気持ちに変わりはありません。

優しく撫でたり声をかけたりするのはもちろん、そばにいる時間を作り愛情をしっかり伝えてあげることが大切です。

老犬の幸せについては、こちらの記事も参考にしてください⇩

 犬の幸せとは?老犬の飼い主さんに知っておいてほしい「老犬の十戒」をご紹介

 

老犬の気持ちに寄り添ってあげる

どんなときも、老犬の気持ちに寄り添ってあげましょう。

老犬の立場になって考えてみると、なぜ鳴いているのか、なぜその行動を取るのかが理解しやすくなります。

気持ちに寄り添ってあげることで、老犬も安心して過ごすことができますよ。

 

脳の健康をサポートしてあげる

老犬の生活の質を保つためには、脳の健康をサポートしてあげることも大切です。

嗅覚を使う遊びや日光浴をかねた散歩、バランスの取れた食事やサプリメントによる栄養補助など、脳の健康維持に必要なことはたくさんあります。

 ■老犬に補ってあげたい成分

ポリフェノール(アントシアニン、グネチンCなど)
カロテノイド(アスタキサンチン、ルテイン、β‐カロテンなど)
神経栄養因子様化合物(バングレン
オメガ3脂肪酸(DHA、α-リノレン酸など)
ビタミンA、C、E など

実際に、私も高齢の愛犬たちにノーズワークマットで遊んでもらったり、脳の健康をサポートするサプリメントを取り入れて、穏やかな日々を過ごしてもらいました。

サプリメントはさまざまなものが販売されているので選ぶのに悩むかもしれませんが、動物病院で取り扱われているような、エビデンスがあるものを選ぶことをおすすめします。

私の愛犬が長くお世話になったサプリメントは、グネチンCとバングレンが配合されたものですが、体質に合っていたのかとても良かったですよ!

 【犬用サプリメント】トライザの口コミ評判は?定期購入してわかったメリット・デメリットも紹介!

 

まとめ

老犬の気持ちを知りたいというのは、老犬と暮らす飼い主さんなら誰もが思っていることでしょう。

老犬は加齢や認知機能の低下によって、若い頃とは違う行動が見られることもありますが、すべて愛犬の気持ちのサインです。

老犬の気持ちのサインは小さくて、わかりにくいこともあるかもしれません。

だからこそ、日頃からよく観察し、愛犬の立場になって考え、気持ちを読み取ってあげることが大切です。

老犬が安心して穏やかな時間が過ごせるよう、できる限りのサポートをしてあげてくださいね。

 

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執筆者:高田(動物介護士)

 


<参考文献>
※1:scientific reports「Evaluation of cognitive function in the Dog Aging Project: associations with baseline canine characteristics」

※2:MDPI「Current Advances in Assessment of Dog's Emotions, Facial Expressions, and Their Use for Clinical Recognition of Pain」

※3:Journal of Comparative Psychology「A New Perspective on Barking in Dogs (Canis familiaris)」